魔王様は魔王城から抜け出したい
@kaminetu
第1話
魔王だって疲れるんだ。特に魔王の俺より賢いやつは特にムカつく。知らない事を知っているふうにうむと頷くんだぞ。誰でもできるわ。俺じゃなくてよくねぇ
「疲れた。なんなのあいつらバケモンじゃん、俺があいつらの支配者になると言ったよ。でもあんな化け物のコントロールを俺がしろと。無理に決まっている。脱走してやる」
俺はそう決断をしてすぐさま実行に移す。まず俺の部屋に作ったドアの取手にあるレバーを引いて落とし穴が出てきてすぐさま俺は飛び降りた。着地は静かに着地。そして徐々に穴が狭くなる。
そして完全に穴が閉まっている事を確認する。だがここからが問題だ。残念ながら出口はもっと下の階だ。そのため一般のドアから出て怪しまれずにドアを開けて出口に出るのだ。
俺はとある魔術を唱えた。その魔術で姿を変えてガイコツへと変貌した。そして俺はドアを開けるとそこには部下がいた。それもとびっきり強い部下だ。
俺はすぐさまお辞儀をして部下が離れる姿を待つ。
「うーんこの魔力は」
そういうと俺を振り返ってガイコツを見て放った言葉は
「ただのガイコツですか。魔力が弱いです。てっきりご主人様かと思いましたがハズレでしたか!!」
そう言い俺から離れて行った。危ねぇと思いながらバレずにすんでホッとした。魔力をコントロールして弱く見せて良かった。そもそも俺そんなに膨大な魔力ないけど。ただ魔力があるように見せる魔法を使っているだけ。
俺は再び歩き始めたのだが、下の階が分からない。どこだ下の階は?教えてくれ。「トントン」と叩かれてみるとゴブリンの中で偉いゴサ隊長がいる。
「ゴブ。ゴブゴブン?(お前は新人だな?俺様は、ゴブリン隊の隊長のゴサだ
。新人宜しくな」
「はいそうであります」
「ゴブっゴブ。(お前はなんで魔族の言葉を知っている?6人の魔族しか知らないはず)」
「それは……」
魔王だからって言えるかバカ。それに魔王になりたくてなったんじゃなくて強引に魔王にさせられたの。俺は最後まで反対したさ。でも俺が必要だって言うからさ2日だけ言う通りにして魔王になったわけよ。すると俺の背後から俺が答える前に話しかけた。
「それだけ優秀って事だろう?」
「ゴブゴブ(こんにちはガーディアン副隊長ののシュナイドさん」
ビックリした。マジで。気配を消すのが上手いからなシュナイドは。俺はすぐさま敬礼をして深く頭を下げた。
「ゴサ最近調子いいそうじゃないか?軽い手合わせをお願いできるか?」
「ゴブゴブゴブン(光栄ですシュナイドさん。僕をもっと鍛えてください)」
シュナイドは俺が拾ってきた人間の子だ。唯一部下としてではなくて友人として話せる友だった。ところがある時にシュナイドが魔族に虐められていた。俺はすぐさま助けに入り助けた。助けた瞬間から友達ではなく完全に部下になってしまった。
だから俺は相談相手を失った。もし俺が助けずに俺が近くにいなかったら友達として魔王をし続けていたかもしれない。だが過去の話だ。
「新人魔族の言葉を扱えるなんてすごいじゃないか?ゴサの隊に入るか?」
「ゴブゴブ。ゴブゴブ!!ゴブゴブリンリン?(今兵は足りています。ドラゴン隊が足りていないそうです。そこに人員を増やしたらどうでしょうか?)」
「だがあそこは危険な任務をする隊だ。ガイコツにやらすのはいくらなんでも無茶だろう」
「あのすみません。下の階に下るように命じられているので失礼します」
「わかった。下の階に行っていいぞ」
「では失礼しますシュナイド様」
俺は階段を見つけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます