八柱高一のS級探索録(ダンジョン配信映像・流出分あり)

動画配信タイトル・八柱高一のS級探索録Part123


場所・東京十二番ダンジョン内


「どうも皆さんこんにちは八柱高一です。ダンジョン協会でS級冒険者をやらせて貰ってます」

『はっちー!!』

『きちゃ!!』

『かっけえ!!』

『マジすげえ!!!』


「はい、ありがとうございます。今回は東京十二番ダンジョンの攻略をしていきたいと思いますね。来なさい、召喚騎士」

『これが噂の…』

『マジックポイントが尽きない間無限に呼び出し続けれる』

『一人軍隊は伊達じゃない』

『うお、一瞬でドラゴンナイトも』

『さすが過ぎ』


(以降本来の配信では編集されている部分)


「はい、OKっと。素材回収お願いしますね。マネ、CMのギャラどれぐらい?あーなるほど、OK。それでいいよ。やっぱもうそろそろ独立かな。ピンハネデカすぎるわ」


「何?初心名村ダンジョン?あー有名だね。え?大和ちゃんもそこにいる感じ?死にそうな顔してたもんな。声?掛けないよ?だってこっち忙しいし、カメラも回ってないしさ、助けてもしょうがないじゃん、まあ可愛いし向こうから甘えてきたら考える感じ」


―――

動画タイトル・大事なお知らせ


場所・飛行機内


「…どうも八柱高一です。私、ダンジョン協会を辞め、新たに冒険者協会の設立を考えております」

『まじ?』

『すげえ』

『でかすぎる』


「現在、初心名村ダンジョン及びその周辺における未曾有のダンジョン災害が起きているのにダンジョン協会はそれを黙認しているのです!!これは職務怠慢です!!我々は皆様に寄り添うという協会を作り上げていきます!!」

『マジ賛同者すごい感じ』

『ダンジョン協会もやばい感じ?』

『実際、理事数人が抜けたらしい』

『これマジで凄いことになるぞ』


(以降本来の配信では編集されている部分)


「はい、いい感じじゃない?普通に抜けたらあのデブ理事に色々嫌がらせされそうだからね。こういう青臭い事言って先手を打つ。これがこの業界の戦い方ってやつ。実際賛同者かなり凄いよ。人柄ってやつ?まあ、実際あのデブがムカつくやつも結構いるでしょ。いや、なんか音声データも流出してたしさ。マジ好機」


「なんで急に興味もったか?いや、どうみても今が一番いい感じじゃん。人が良い感じに消えて、如何にもヤバい雰囲気が出てる。そういうタイミングで救わないと絵にならないじゃん。ダンジョン配信なんて飽和してんだからさ。俺だって必死よ。自前の宣伝媒体だからね、常に最高の絵面をお届けしたい。俺、ファン目線出来てるからね」


「あー処理?村閉鎖。で三郎は消して女の子は助けるって感じ。そりゃ絵にならないし。後単純にさ。村のエロ宗教で女の子侍らせてるって所が気に入らないよね。俺みたいにちゃんと口説かないと。そういう女性の気持ちに立てない奴はなにやらせても駄目。ま、所詮は片田舎の村長さんなんだからしょうがないんじゃない。それに死ぬんだし、そう複雑に考えなくていいでしょ。後、編集君、しっかり頼むよ?高い金払ってるからね、ナルハヤナルハヤ」


―――

動画タイトル・八柱高一の初心名村探索録


場所・初心名村ダンジョン旧入口から内部


「はい、では、進んでいきます。カメラさん達は危険ですのでここで。配信用ドローンを飛ばします」

『流石』

『マジですげえ』

『これ100万ぐらいするやろ』

『多分そう』


「見つけました、茅葺三郎・蒼さん・うぶなさまを確認しました。他クルーに関しては大和さんの捜索をお願いしてます。これより接触を試みます」

『危険地帯に飛び込むのかっけえ』

『早く助けてあげて』

『噂で聞いてたけどおかしい村だよここ』

『はっちーーーがんばれ!!』


(以降本来の配信では編集されている部分)


「これすげえな。スマホで配信って時代遅れだわ。カメラマン半数首に出来る。編集マンも正直仕事遅えし首だな。ま、これから心機一転だからね。ちゃんと負債は処理しないと」


「さてと、行きますか」


――――

動画タイトル・無し


場所・初心名村ダンジョン及び外部


(以降本来は配信されていない部分)


「うでとれた」





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る