ダンジョン協会報『初心名村ダンジョン(仮)調査に関する報告』


調査概要


・ダンジョン協会は、初心名村に発生したダンジョン(初心名村ダンジョンと仮名)の調査を目的として専任冒険者を派遣しました。


・しかし、調査員が行方不明となったため、当初の計画は中断され、現地在住のダンジョン配信者(2名どちらも冒険者認定されていない)とダンジョン配信者(C級冒険者認定コウ。本名・神崎幸太郎)が撮影した映像のみを基に暫定的な推測調査を行いました。


・今後、追加の冒険者を派遣してさらなる調査を実施する予定です。



ダンジョンの構造


・初心名村ダンジョン(仮)は洞穴をベースとした複雑構造のダンジョンです。これらは通常の自然に形成されたダンジョンとは異なり、何らかの意図的な力によって作られた可能性が高いと考えられます。


・また、ダンジョン内モンスターもその大半がB相当に該当しており、ファイアードラゴンに関してはA相当であると考えられます。これらの情報からこの初心名村ダンジョン(仮)をS級ダンジョンと仮認定とします。


・これにより一般人の進入禁止、ダンジョン配信者の場合はS相当、通常冒険者ならA相当のライセンスが必須となります。



現地の宗教的背景


・調査の過程で、現地には特殊な宗教が存在することが判明しました。これらの調査は村の人間の拒絶、及び俗語・方言を用いた暗号的会話によって進んでおらず、より深い調査が必要でありその分野の専任冒険者の派遣が必要と考えられます。



追記・専任冒険者の最後の言葉について


・最後に消息した専任冒険者(名前は伏す)は、音声データとして「うぶなさま」という言葉を残していました。


・これは、この村に存在する信仰対象のことであり、祖先・血縁者を信仰の基礎に置く「産土神(うぶすながみ)」がもじられた言葉と推測されております。


・ただ、村の歴史を調査した際、この地域は自然災害が多発しており人が定住する前に移住してしまうが繰り返されていたため土地神信仰の歴史はありますが



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