言葉にすると嘘っぽくなるから・・
カロリー計算をして、タンパク質の多い食事を作る。毎朝5000歩の散歩をし、軽い筋トレもする。そしてきよみさんが落ち込まないように・・いや、私が落ち込まないようにお互いに支え合う。
癌は舐めては掛かれない、今の状態が良くても先は反転する事が普通だからだ。今が良い事に浮かれ、治った気になると酷いしっぺ返しにあって精神的に落ち込むことになる。そしてそれが治療に悪影響を与えたりするのだ。
癌は命のある限り、毎日がサバイバルゲームなのだ。知力・体力・コミュニケーション力、全てが試される。ゲームとの違いはリセットが出来ない事だけだ。
毎日をローテーション化して良い習慣作りをする。食事が単調化しないように献立を工夫する。高タンパクな食事と運動で筋肉を復活させる。そしてきよみさんを精神的に支える。そしてそして病院の支払いや家事全般・・私の果たす役割は多い。
そんな日々の中で、この頃きよみさんに言って置きたいことがある・・
・・どんな事があっても・・
・・もし君が亡くなったとしても・・
・・僕の心はきよみさんの側を離れない・・
・・絶対に絶対に何時もきよみさんと一緒だよ・・
そう言いたくても言えない・・
思いは言葉にした途端に、くさいドラマのセリフみたいに嘘っぽくなるから・・
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