何で泣いてるんだろう

きよみさんがベッドの端に座っている・・

私はその横に坐って そっと肩を抱く・・

痩せて一回り小さくなった肩・・


何も考えず・・

何も思わず・・

ただ意味もなく涙が流れる・・

それに気付いたきよみさんも黙ったまま泣いている。


「泣かない約束だけど、泣くよな・・」

「うん・・泣く。」

「きよみさんは僕の宝物なんだ。」

「うん、みのっ君も私の宝物だよ。」

そう言いながら私にティッシュをわたす。


私は涙を拭いて・・泣き笑いしながら言う。

「なんか臭い台詞だなあ。これじゃあテレビドラマだよ。」

きよみさんも笑う。

「じゃあ、そろそろ散歩に行くか。日の出を見に行こう。」


そんなふうにして今日も始まったのだ。

そしてその後、素晴らしいサンライズが僕らを待っていた。

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16818093082708256646





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