いくら日本はおもてなしの国だと自慢をしても、次の人たちは排除されている。

水商売、風俗嬢、アジア系労働者、母子家庭、ホームレス・・

きよみさんには、はっきりとしたポリシーがある。それは世間で安易に嫌われる人々を排除しないという事だ。

その姿勢は虫たちにも現れている。

今朝も散歩の途中でキアゲハの幼虫を見つけるとスマホカメラで撮影を始めた。余命を告げられてもきよみさんの生き物に対する優しさは変わらない。

境港市から米子市皆生まで、美保湾に沿って自転車道が整備されている。その自転車道を横切るように、田畑からの用水が美保湾に流れこむ。朝早くには、サギやカモ・シギなどが河川に集まってくる。もちろん彼らの餌となる生き物がたくさんいるからだ。

美保湾沿いの自転車道・・

ここは自然が豊かで毎日来ても飽きることが無い。

きよみさんが元のように健康になる事が目的の治療ではない。今より悪くならない為の治療なのだ。それはきよみさんも解っている。

一日でも今の生活が続けられることを願っている・・

それ以上望むものは何も無い・・

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