『恐怖の魔女 ミーナ・コロシ・テ・ヤール』
やましん(テンパー)
『恐怖の魔女 ミーナ・コロシ・テ・ヤール』
『これは、まだ、フィクションである。』
魔女の厨。
恐怖の魔女、ミーナ・コロシ・テ・ヤール(以下、魔女)
『おや。執政官どのが、自らお越しとは、なにごとかな?』
執政官
『言うまでもなかろう。恐怖の魔女、ミーナ・コロシ・テ・ヤールよ。わたしも、さすがに、総統には参った。ついに、10億人瞬殺爆弾、《アーレメンシェンイレイザーショウメツマンボン》が完成したのだ。地球の半分くらいの範囲は、一瞬にして、蒸発、消滅するであろう。総統は、明日にも火星で、試しにお使いになる気である。』
魔女
『ほう。』
執政官
『火星移住都市が、絶滅する。こればかりは、見過ごすわけにはゆかん。総統を排除したい。』
魔女
『ほう? それはよいが、報酬は?』
執政官
『地球予算の半分を出そう。ただし、分割払いだ。100年。』
魔女
『ほー、ほっほっほ。まあ、よい。どうせよ、と?』
執政官
『呪い殺せ。ズバッ、と。』
魔女
『総統は、しぶといぞ。東の魔女が付いておるでな。呪い殺すのは至難の技。ま、出来ぬこともないがな。ほーほっほっほ。』
執政官
『50年にしよう。』
魔女
『ほーほっほっほ。30年。』
執政官
『すでに、高額の年金があるであろう。』
魔女
『最近、目減りが激しいのだ。どうなっておるのかな? だれかが、ひそかに、儲けているはずではないかな? 火星の利権は、そなたが、握るとか? ま、このままでは、近々、トロールやワラシ、たちの、大規模な暴動になるやもしれずなあ。ほーほっほっほ。』
執政官
『わかた。わかた。32年だ。』
魔女
『ほーほっほっほ。よかろう。で、ま、呪い殺すのには、100年かかるぞ。』
執政官
『ぬあに〰️〰️〰️💢😠💢。魔女め。』
魔女
『ほーほっほっほ。それより、その、アーレマンションイライラーまんじゅう、を、使用不能にするほうがよくないか? それなら、すぐに効果があるし、コストも低いぞ?』
執政官
『いや、それは、ちと、まずいのだ。』
魔女
『ほう…………』
ああ、火星都市は、まさしく、風前の灯火なのである。
やましんは、火星南銀座のうどんやさんに、出掛けるところであった。
『やきうどんにしようかなあ。てんぷらうどんにするかなあ?』
🙇🙇🙇🙇🙇
おわり
🍜
『恐怖の魔女 ミーナ・コロシ・テ・ヤール』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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