【エッセイ】花になる

◯行雲◯

~ 太陽、水、土、空気 ~

生まれてきてから、願われてきた。


大きくなれ。

元気に育て。

優しい子に育て。


願いをかけてくれた誰かは

大きくなると、更なる願いをかけてくる。


勉強ができるように。

運動もがんばれ。

立派な人になれ。


その願いはきっと、正しい。


正しいければ、正しいほど

実はくるしい。


くるしいの正体は「期待」の数。


喜ばしいと思えたらいいけど

わたしのままじゃダメなのかい?


わたしは単なる細胞です 笑

って言ったら


「はぁ?」と言われ

ちゃうだろ。


どこまで遡って言い返してるの!

現実を見なさい!!!


そのお叱りも正解。


でも、疲れる。


「期待」という高栄養肥料に

育てられるのも良いことだけど、


私が見つけたものから

私を育てたい。


芽の出ないタネに声ばっかで

応援されても出ないもんは出ない。


▪太陽は私が上を向くための大切なもの

▪水は私が乾いたときに生き返るもの

▪土は私に必要な栄養分が揃った場所

▪空気は気持ち良い環境


これらをわたしが自分で見つけて

初めて芽を出す準備をする


自分の花なんて知らないけど

自分が花かもよくわからないけど


自分で自分を楽しみにしたって

いいんじゃないかなって思う○



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【エッセイ】花になる ◯行雲◯ @suemama

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