革命前夜

プラスチックと銀紙に

閉じ込められた魔法の粒を

涙で薄めた塩水に溶かしたら

少しは息が楽になるのでしょう


終電の灯りと乱反射に

黄色の線を越える背徳感

幸せを望んで浮いた片足が伸びたら

少しは世界を好きになれるでしょう


夜の帳とネオンの瞬きに

消え入るような声で嗤って

重力には決して逆らわずに飛べたなら

少しは安寧を享受できるでしょう


拙い自分を許してあげられるでしょうか

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徒然に言の葉を 山田 @nanasiyamada

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