アリエル 貝 たこ

朝は幻のように

瞼は重くて

なんとでも言葉は、

最後の審判まで

人の声だけ宙に舞う

そは、戦場あらざるか


謝絶への石ころ

転がらずとも

いいじゃないか

よくはないことやん

当たり前というやつ


誰も通らない通路の奥に

餅のじっとりとした

誘惑横たわり

頭の上堰は警報がなりながら

じっと襲撃に沈黙する


みなが論う

今日の始まりの声

通路は活気に満ちていて

六角形の放射が溶ける結晶

中途半端 まだ見えない


青い血が、歩いて

過去の飛び火が

通路を駆け抜ける

何もしないでと

口々に呼びかける


最後の看護

己を

個性を

黒いバックを

自我を。


歯は溶けて

口内のどよめきを鎮める

言の葉に 呻き声

蛍光灯まで歓迎していて

白い壁にぶち当たる波の…


なんと長閑だったろうか!

海峡の転落

小さな絵の具

松並木

忘れては帰らない


市庁舎の旗と

厳格な時間のつむじとが

待っていたから

今も、若さも。

過去の思いやりを引っ張り


ただ1人の呼び水の玉

影のような

はっきりしない住処の水中

コーヒーはブラックだ!

コーヒーはブラックだ。

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