　掌中の鍵に祈りを捧げよ。

　そして、それをそなたの額の前にかざした後、

　その上に聖なる血を一滴垂らすが良い。

　そこまで出来たか？　怯える必要はないぞ。

　ほら、何かが目の前に現れただろう？

　仄暗くまたたく、魔法陣が見えないか？

　それこそが、そなたが探し求めていた、目的地への近道なのさ。

　そなたは異世界に行きたいんだろう？

　せっかくだ。

　その見つかった異世界への道標に従うが良い。

　さすれば、この名誉ある果物をそなたに与える。

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