後輩くんに溺愛されて
@kimigasuki
第1話 私の日常
私は綾瀬みう(あやせみう)。いたって平凡な高校2年生。
ただいま学校に向かっている途中で世間のJKと変わらない生活をしています! と言いたいところですが、、、
海斗 「みうせんぱーい!!」
私 「、、きた」
海斗 「そんな嫌な顔しないでくださ いよ!僕に会えてうれしいでしょ??
私 「はいはい。とってもうれしいでーす」
海斗 「ですよね先輩!」
このちょー元気な男は一個下の後輩、如月海斗(きさらぎかいと)。
どうやら私のことが好きらしいです。なぜかは分からないけれど。
海斗 「僕ね!昨日先輩の夢見たんです!先輩 が僕に向かって大好きって言ってる夢 でね!そしたら・・・」
こんな風に毎日ひたすらに話しかけられながら登校してます。返事は特にしてないんですけどね。
海斗 「でね・・・って先輩聞いてないでし ょ!」
と言いながら私の顔を覗き込んでくる海斗。アイドルにいてもおかしくないイケメンが私を見ている。そうこの男、イケメンなんです。
私 「ちゃんと聞いてるって」
「絶対うそだ!」とむーってほっぺを膨らませる海斗。お兄さん、周りの女子がかわいすぎるって騒いでますよ。目立つからやめてください。「そんなとこも好きなんですけどね!」と、今度は王子様スマイル。
周囲からは悲鳴。はあ、疲れる、、。
そんなこんなで学校につきました。
海斗 「じゃあ先輩また後で!」
私 「はいはい」
ひらひら手を振りながら去っていく海斗。やっと解放された、、、
玲 「今日もラブラブ登校しちゃって~!」
にやにやしながら言ってくるこの子は佐藤玲(さとうあきら)。
この子もまた美人です。
私 「やめてよ、ほんとに疲れるんだから」
玲 「はいはい。まったく、あんなイケメン に好きって言ってもらえてるのになに が不満なんだか」
あきれ顔の玲をほっといてさっさと教室に向かう私。
玲 「あ、ちょっと待ってよー」走りながらついてくる玲。
「おい!綾瀬さん来たぞ!」「今日もかわいいなあ、」
玲 「今日も人気だねえ、みう」
私 「私じゃなくて玲のこと言ってるんでし ょ」
「はあ、この天然っぷりじゃ海斗くんがかわいそうだわ」とつぶやく玲声は私には聞こえなかった。
教室について自分の席に着くと、「綾瀬さん、おはよう」と隣の席の工藤翔(くどうかける)くんが挨拶をしてくれる。「おはよう工藤くん」そう言うとにこっと笑う工藤くん。「工藤ってかっこいいよね!」「うんうん!うちのクラスのアイドルだよね!」
とひそひそ話すクラスの女子。今日も工藤くん人気だな。
玲も私の席にきて三人で話す。これが私のルーティン。この時間はゆっくりできるから結構好き。会話が絶えることなくあっという間にHRが始まる。
先生 「えーと、もうすぐ文化祭始まるんだが実行委員になりたい人は挙手を」
しーんと静まり返る教室。誰もなりたくないようです。はあ、しょうがない。私がなるか。
私 「私がやります」と挙手をすると「じゃあ僕も」工藤くんも挙手した。一緒にやってくれるらしい。
先生 「じゃあこの二人で決まりなー」
「一緒に頑張ろう」と言った工藤君に「うん、頑張ろうね」と笑顔で返す。
「っ、かわいすぎだろ」と工藤くんが小声で言う声が聞き取れなくて、「なんか言った?」と聞き返すと「ううん、なんでもないよ」といつもの笑顔の工藤くん。
「そう?」返事をしてHRは終わった。
待ちに待ったランチタイムの時間。私は食べることが何よりも好きなんです。
海斗 「せんぱーい!一緒に食べましょ!」
海斗は週に一回誘いに来る。はじめは毎日だったけど私が嫌と断るから「じゃあせめて週に一回は一緒に食べたい!」と言うからしぶしぶ承諾したのだ。
「えー」と嫌がる私は「今日は一緒に食べる日でしょ!」と言う海斗に強制連行された。
海斗とはいつも空き教室で食べる。みんながいる場所だと後輩くんのせいで女子が騒いでゆっくりご飯が食べられませんからね。
海斗 「先輩今日もお弁当自分で作ってきたんですか?」と聞かれたので
私 「そうだよ」
海斗 「いつも思ってたんですけど、料理する の好きなんですか?」
私 「そうじゃないけど、自分で作ったほう がお母さんの負担減るし、好きなもの いっぱい入れられるから」
海斗 「え、そうなんですか?」
こくりとうなずく私。
「好きなものいっぱいって、かわいすぎだろ」海斗がなにかつぶやいていたが私はお弁当に夢中。
海斗 「いつか僕にもお弁当作ってください ね、せーんぱい!」
私 「むり」
「先輩ひどい!」なんて話をしながらランチタイムは終わった。
海斗 「先輩放課後迎えに行きますね!」
私 「はいはい」
と言って解散した。
一日はあっという間に終わって放課後になった。
海斗 「先輩!迎えに来ましたよ!」
「わあ、海斗くんだ!」「かっこいい~」
という女子を素通りして私のところに来る海斗。
海斗 「早く一緒に帰りましょ!」
と言って私の手を引く。
私 「はいはい。じゃあ二人ともまたねー。」
と玲と工藤くんに手を振った。
そのあと家まで海斗が送ってくれて私の一日が終わる。これが私の日常。
卒業までこんな日が続くと思ってたんだけど、、、
後輩くんに溺愛されて @kimigasuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。後輩くんに溺愛されての最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます