第23話 初めてのドッグラン!(前編)
散歩に行っても、首輪、ハーネス、リードの類がお気に召さないのか、
すだちは、とにかく装身具を嫌がり、それを外そうと格闘しては終わる毎日。
このままではいかん! でも、ノーリードでお散歩なんて危なくて出来ない……とジレンマを抱えていましたが、ノーリードでも過ごせる場所、考えてみればありました。
それはドッグラン。
ドッグランなら装身具を外してのびのびと走れます。
しかも、おあつらえ向きなことに、自宅の近所の公園に公営ドッグランがあるのです。
あんまりワンコちゃんたちでいっぱいの混んでいる時間に
手術して間がないすだちを連れて行くのは憚られますが、
ドッグランが空いている時間を見計らって連れて行ってみるのはいいのでは。
公営のドッグラン。
空いている時間は午前7時から午後8時半まで。(土日はまた別の時間設定あり)
まだ冬の寒い時間帯。
空いているとしたら勤め人が仕事をしている、平日の10時ぐらいかなあ……と予想して、ドッグランデビューを目論見ます。
ドッグランまではすだちをキャリーバッグに入れて運びます。
すだちはキャリーバッグ=病院に連れていかれる、と学習してしまったのか、
ちょっと……いや、かなり抵抗されましたが、なんとか入れることに成功。
一回、キャリーバッグに入れてしまえば、大人しい良い子ちゃんです。
賢い賢い。
公営のドッグランは、緑豊かな一角にあり、大型犬エリアと小型犬エリアに分かれていて、柵があり、入口は二重扉になっています。
警備員などがいる様子はありません(たまに見回りに来るとのちに伺いました)
狂犬病予防注射の注射済み票を携帯することがドッグラン利用の条件になっています。
(あとは発情期の雌犬は入れないことになっています)
広い芝生のスペースに先客は二匹。
どちらも飼い主さんがぴったり寄り添っています。
茶色い熊さんみたいなトイプードルと、ふわふわの白いビションフリーゼ。
ドキドキしながらすだちをキャリーバッグから出し、
すだちを抱っこして二重扉を潜り抜け、ドッグランの緑色の芝生にそっと降ろします。
さて、どうなることか!?(後編に続く)
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