第6話
「藍佐、そりゃオマエ完全にカモにされてるんだよ」
クラスメートの佐田宏が授業中に
またまた後ろの席からチャチャを
入れてきた。
「そっ、そんなことないわ」
わたしは思わず思い切り勢いよく
立ち上がってしまったの。
「どうした、岬?小便か」
担任の矢崎が意地悪そうな顔をして
そういった。
「ちっ、ちがいます」
わたしはストンと席に座った。
顔が熱い。恐らく真っ赤だ。
「今塚さんはそんな人じゃないわ」
「オマエ、バージンだからわからないんだよ」
「何の関係があるのよ」
「男性遍歴がまったくないから、騙されやすいんだよ」
佐田にそう言われて私はグウの音も出なかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます