ただの高校生だった俺に許嫁ができたので、溺愛してきていた姉と妹と幼馴染を振り払って恋愛します!」

清ピン

第2話 ひょっとしたら俺ってモテ男?

登校していると!夢で会った様な感じの

ポニーテールの可愛い娘と出逢う。その娘の名は『湯川凛(ゆかわりん)』と言う同学年だが教室は反対側で声すら聞いた事が無い。

なのになんか出逢っている気がするから不思議だ


何故か顔がニヤける。


「たぁーくぅーみぃー顔色悪いよどちたの」


友理奈が追いついて来て声を掛けてくる。


「何でも無いよ~!」


俺は照れ隠しするように声を震わせた。


「うちに惚れたんか?」


「ち〜が〜う」


益々声を震わせて俺は全否定した。


友理奈とくだらないやり取りをして居ると、

スタッ!スタッ!スタッ!

彼女の方から俺達に声を掛けて来た。


「あなたは雲山高校の学生ですか?あたくしは湯川凛と申します。学年は2年生です。高校までご一緒に登校しません?」


「は〜ぁ!何故俺に?」


「あたくしは町の北部から昨日こちらに引っ越して来たのよ。なので高校まで連れて行って欲しいの。」


俺と友理奈は思わず頷いていた。


これが俺達の初めての会話だった。


「あなたのお名前は?」


「俺は白川匠!2年生で友達からはたくとか!たくくん!と良く呼ばれてる。」


「うちは榎並友理奈!同じく2年生で友達からは友理奈!と呼ばれてるよ。」


「では、お二人さん宜しく!!」


こうして高校に向う事にした。


「此処の角を右に曲がると俺等のオアシス駄菓子屋が………」


「たぁくん買い食いは校則違反」


「硬いこと言うなよ!買い食いは男の子のロマンだぜ!」


「もう!!たぁくんてば!!」


「お二人さん仲が良いのですね!?」


「腐れ縁でして〜!」


「たぁくん(●`ε´●)」


「おやおや!!友理奈さん顔が赤いですわよ。」


「湯川さん!!からかわないで下さい。」


「凛と呼び捨てで良いですよ。」


こうして俺達は要所要所を凛ちゃんに教えながら高校に向かった!


最後の要所の交差点を左に曲がると雲山高校の校舎だ。


「お二人さん今日はありがとうございました。これからもちょくちょく御一緒させて下さい。では此処で!」


「「じゃ〜!!またね〜!!」」


俺達は凛と校門で別れた!!


教室に入ると俺達の噂でもちきりだった。


「匠〜!お前今日は美女二人と登校したんだってな〜!フューフューだ〜!!」


「からかわないでくれよ!!」


「まんざら悪い気持ちでも無いくせに」


クラスでは何故か!俺と友理奈は付き合ってる事になっているらしく色々と嫌がらせもある。


「たくみ〜ぃヽ(`Д´)ノプンプンお前湯川とも付き合ってるのか!」


「なんでだよ〜!」


「今日お前、湯川と友理奈と3人で登校してきただろ!」


「たまたまだよ〜!」


「いい加減な事を言うな!!お前ばかり持てやがってヽ(`Д´)ノプンプン」


いつも友理奈と一緒に通学するとこう言うやり取りが授業が始まるまで続くのであった。


(嗚呼!頭が痛い)


本日の授業も半分終わり昼休みに入り校庭で友達と話をしていると、凜ちゃんが話掛けて来る。


「ちょっと良いかしら!?」


「どうかしたの!?」


「今度のお休みにちょっとあたしに付き合ってもらえないかしら?!」


「た!た!た!たくみ〜ぃ!デートのお誘いだぞ~!やったじゃん!」


「わかった!!予定あけとくよ~!!」


こうして俺の運命が動き始めたのである。


















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ただの高校生だった俺に許嫁ができたので、溺愛してきていた姉と妹と幼馴染を振り払って恋愛します!」 清ピン @kiyotani

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