貞操逆転世界でメスをからかうビッチオスになりたい

@suritati333

第1話 告白された

 ここは男女比、1:2男性の方が少なく女性が多い世界。それだじゃなく、貞操観念も逆になっていることが多い。


「カイトくん一目惚れです!好きです、付き合ってください!」


 前世なら即答でOKを出すような可愛い子に呼び出され、告白されている最中。


「ごめんなさい、コトミさんは凄いかっこいいし告白はとても嬉しいんだけど、お互いのことあんまり知らないからお友達からでお願いします。」


 俺はそんな告白を丁寧にお断りした。その後は少し気まずくなりながらも教室に戻った。


 ふとした時にコトミさんと目が合ったので、笑いながら手を小さく振ると、向こうも照れたように手を振返してくれた。


「うわーまた断ったのにそういう態度とって、かわいそうに」


 そう言うのは俺の親友のリョウタだ。


「うるせー、これから友達としてお互いを知り合っていくの」


「カイトもそろそろ彼女の1人くらい作りなよ、楽しいよ」


「いいよな、お前はいい幼馴染がいて」


 リョウタは昔からの幼馴染とこの世界では少し珍しい1対1のお付き合いをしている。


「そんなこと言ってモテるんだからいつでも作れるでしょ」


「相手がいい人かどうかなんて、分からないからそう簡単にいけないんですー」


 でもそろそろ彼女の1人くらい欲しいなーなどと思いながら、さっき告白を断ったコトミさんにルインを送る。


『告白本当に嬉しかったよ!これからよろしくね!!」


 こう言っておくことで向こうはこれからも俺のことを好きでいてくれるだろうし仲良くなろうとアプローチもしてくれるようになる。


 我ながらなかなか酷いことをしているものだ。

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