『覚醒者』の襲撃

2024年✕月✕日 東京都、渋谷のスクランブル交差点。


「あれは…何だ。」

「なに?あれ。」


突如巨大な仏像が姿を表した。

それはどこからか来たものではなく、自衛隊などの国防装置には全くかからず文字通り、そこに出現した。


「米軍と自衛隊の演習かな?」

「何あれ?仏像? うける〜」

濁流のような人々の流れは止まり皆次々とスマホを取り出して写真を撮り、拡散していった。


出現してから5分後、国は他国からの領空侵害、もとい攻撃とみなし自衛隊、米軍に協力を要請した。

その10分後、首相官邸で国家存亡の危機に関する会議という名目で会議が開かれ、自衛隊による調査が進められた。

自衛隊がその浮遊している仏像の成分を調べようとしたが何をしてもその体は傷がつくことがなく、自衛隊の手にはおえなかった。

その後5時間にわたって世界各国と連絡を取ったが、北朝鮮、ロシア、中国などの可能性がある国を含め、すべての国がこの行為を否定した。

念の為東京都23区は全て避難対象地域となり、すべての人が避難をした。


35時間38分52秒後

その仏像は白く光出し、膨れ上がり東京都全てを光の中へと収めた。


そして爆発した。

高密度の放射線物質と思われる光線が一瞬にして周りを焼け野原へと変化させた。

被害総額は28兆2739億1872万9368円。

死者数 3418万5781人


ただ一瞬の出来事だった。

その間にこれだけの損失が出た。

首都が壊滅。

政府関係者なども東京都に集まっていったので日本の崩壊は確定した。


その後、大阪市、名古屋市、京都市、横浜市、神戸市、北九州市、札幌市、川崎市、福岡市、広島市、仙台市、千葉市、さいたま市、静岡市、堺市、新潟市、浜松市、岡山市、相模原市、熊本市(どれも政令指定都市)にも同様の仏像が現れ、358秒後に同じように爆発し、都市を壊滅させていった。


そして日本の人口は約500万人へ減少し、国としての政治・経済といった機能は皆無となった。







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