【一時、連載休止中】特殊部隊【ジェンテウス】ー高校生特殊部隊員ー

水ノ梅雨(みずのつゆ)

第1話 日常と非日常〔m〕

「おはよー」「みた?昨日のニュース」「ヤバっ!?ネイル剥がれてる」「ドラマがさー」「あの終わり方は…」「オッスおはー」「怖いよねー大規模ハッキングだっけ?」

と朝から日常的な話題を喋りあうクラスメイト達



「おはよー」「ハル!おはよー」「はろー」「ねみーな、ハル」

俺にも数人のクラスメイトが挨拶をしくれる


俺も席に付き「おはよう!!」と元気を良く返事をしていた、その時


女子生徒

「もぉーーハル?今朝は一緒に登校したいって言ったよね?ねぇ?」


と女子生徒が大股でドンドンと足跡が聴こえてきそうな勢いで近付いてきた


ハル

「あーー……そうだったか?」


と返事をしたら、ム〜ッ!とした表情をした後

ハァーーーと呆れた様な表情をして


女子生徒

「まぁハルだしね〜」


一体どういう意味なのか

俺はわからない振りをした


とりあえず俺は話題を逸らせないかと思っていた時

いきなり、その女子生徒が後ろに回って


女子生徒

「はぁ〜」と


耳元に唇を近付けて囁いた後

後頭部に胸を乗せてきて首に腕を絡めてきた


俺は女子生徒から離れる為に慌てて立ち上がった


女子生徒

「うぇ?!?、わぁ〜〜?!」


と立ち上がった俺にビックリしたのか女子生徒は後ろに数歩後退あとずさった


ハル

桔梗ききょう、何度も言っているが幼馴染でも流石にスキンシップが過剰だぞ」



そう言うと桔梗と呼ばれた女子生徒は


桔梗

「えー別に誰でもしているわけじゃないしー、そもそもハルにしかスキンシップしたくないしーー」


と少し拗ねた様子で返事をしてきた



「二人ともお熱いね〜」「桔梗ちゃんカワイソー」「帰ったらイチャイチャ何だろうなー」「今時に亭主関白ってやつ?」「ちょっとSっぽいよね〜」とクラスメイト達が弄ってくる



こういった桔梗と俺の会話は

最早このクラスでのになっていた


そんな俺の気持ちを汲み取っているか


桔梗

「(ゴメンね?)」

とニコニコとした表情で舌をペロッと出しイタズラっ子ぽく見てきた

そんな表情の桔梗を視て俺は正直だった


男子クラスメイト

「おい!そういえばハルは生徒会に立候補しないのか?」

と言いながら肩を組んできた


ハル

「(誰だっけ?とりあえず話を合わせておかないと)」


ハル

「俺は、やめとくよ;;知ってるだろ?俺と桔梗の実家が自営業していて忙しいんだよ;」


男子クラスメイト

「そうだよなーー、ハルが生徒会に入ったら楽しそうなイベントとか出来そうなのにな!!」


と、いつの間にか俺の周りに人が集まって来ていた


「去年の文化祭の…何だけ…ミニゲームスタジアムで作った」「それアレじゃない?うちわスタジアム?」「そう!意外とやるとマジ面白いんだよな!」「小さなプラスチックで出来た箱の中で風圧有り、跳ね返り有りの卓球っぽいサッカー」「他にも色々あったし子供向けなのが来場した保護者の方からも評判良かったしハル君ってスゴイよね!!」


とクラスメイトが褒めてくれる


ハル

「皆が盛り上げてくれたり、作ってくれたり工夫してくれたお陰だよ!」


と皆と一緒に協力出来た事をハッキリと言った、クラスメイトが話をドンドン盛り上げて行く中、教室の扉をガラガラと開ける音がして


担任教師

「よぉーし出席とるぞー席につけー」

聞き慣れた担任教師の声がクラスに響き渡り1日のスタートを感じた



……


いつもの日常、いつもの風景

何の変哲もない穏やかな1日

いつも通りに授業を受けている


だけど俺は他の高校生と違い、一つ隠し事を持っている


いや隠し事を持っている


勿論人それぞれに色々な隠し事があるだろう。


「(アイツ等は、この辺りに詳しくは無いだろうし、そろそろ見つかるかもな)」


そんな事を思っていたらブーブーとズボンのポケットからスマホのバイブレーションで揺れ動く


スマホ画面を見ると

「ハルくん、桔梗さんと一緒に、お店の手伝いをして欲しい。」


とメッセージが来ていた。


授業中に右手を上げて先生に申し訳ありませんと言う表情をすると察して


担任教師

「ご両親からお伺いしております、気にせず早退して下さいね」


と言われハルと桔梗は早退し学校から出て行った



……


そして学校から出た俺と桔梗は、複数回電車を乗り継ぎ、少し歩き周囲を確認して路地に止まっていたワゴン車に乗り込んだ


中にはガタイの良い屈曲な外国人の男が二人乗っており一人がハルに喋り掛けてきた


助手席の男

「副隊長、呼びして申し訳ない。緊急を要したんで」

助手席に座っていた男が話し掛けて来る


「あぁ、わかっているよステイン」


そう言ったハルは学校とは

【別人の様に】違い鋭い眼光で返事をした

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