読みました。この話、僕としてもかなり考えさせられるテーマというか、思うところがある話でした。
宮本さんは『男らしくなる』という目的で筋原さんの講義に参加しているわけですが、彼が『男らしさ』だと思っているものは『自分より強い者に認められるための要素』であり、その強い者というのは「筋原さん」であり、「社会」であるように見えました。
男ばかりの職場だと『仕事ができない』というレッテルは『弱者』と同じ意味を持ちますが、宮本さんにとって『弱者』である伊川さんに尊敬されるというのは、『弱者と同類である』という恐怖にも似た思いを湧き立たせるものだったのかもしれません。ですが僕個人としては、弱者であるはずの伊川さんの金を使って強者に媚びを売る宮本さんが男らしいとは全く思いませんし、他人への攻撃性や残酷さが『男らしさ』であってほしくないといつも考えています。

乱文失礼しました。