ストレスを喰う者

刻がendへと近づく

それに連れて、手に残るモノが

数える程しかない


真っ白な未来に

これ以上存在しない負荷を創造した。


待ち受ける準備は出来ている


自ら幸福から手放して

宿命の時間を生きる


途端に喉から本音が出る


吐き気がするほど、眩しい日光

俺が望んでいたのは

こんな明るい景色じゃない

哀しみ嘆きでもない


自分の中にある透明なものを

ことごとく塗り潰される

その逆境の、この逆境の先へと。


炭を飲み込んだように

マイナスに喰らいつくかのように

瓦礫に埋もれたように


どんな辛さも乗り切って

幸せの引き出しに

南京錠をこれでもかと付け足し


たった1人の人間だけが

開けられる


未来の指紋を君に



俺たちの辛さを乗り越えた

本物の幸福を得る為に


いまはひたすらストレスを喰う



そして交わる時ふた言


【今日までずっと辛かった】

【これからずっと笑っていよう?】


再会は満面の笑み

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る