1964年・第一次松山抗争~昭和のパワフル暴力団抗争~
44年の童貞地獄
第1話 昭和30年代の日本社会は表も裏も元気だった
1964年(昭和39年)ごろの日本は、社会全体に活気があった。
高度経済成長の真っただ中だったし、この年の10月には東京オリンピックを控えており、三種の神器と呼ばれたテレビ・冷蔵庫・洗濯機が全国の家庭に普及して、生活が目に見えて便利になっていくのを体感できるなど、現在も未来も明るかった時代だ。
当然、日本企業も一般庶民も元気だったわけだが、そうであっては困る人たちも元気だった。
すなわち、反社会勢力、暴力団のことである。
その中でも最も威勢が良かった組織の一つが、ご存じ現在も神戸市に本拠を置く山口組であり、すでに西日本を中心に日本全国へ地元組織を屈服させながら、勢力を拡大中であった。
そして、その魔の手は四国の愛媛県松山市にも伸ばされ、同市を仕切ってきた地元暴力団の郷田会と対立。
1964年6月には、その対立がエスカレートして、現在なお語り草となっているパワフルな抗争が勃発した。
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