技術屋残酷物語5(野良犬放浪編)
のいげる
初めに
ここからはフリーランスとして生きることになる。
会社で生きる人間たちもロクでなしばかりだが、それでも湾の中の水面のようにまだ穏やかなぬるま湯の世界であった。
会社という後ろ盾がないフリーランスの世界は厳しい生存競争の世界だ。
それも技術で戦うのではなく、コネや我儘や図々しさを中心とした煮えたスープのような地獄だ。
それは元請け側も同じで、立場の弱い下請けを詐欺師が食らうような嫌な世界だった。
ここより先、出会う人間はますます酷くなる。そしてその中で野良犬はありとあらゆる人でなしたちによりひどい目に遭うのだ。
この恨み、書かずにおくものか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます