鶏川 こゆび

第1話 私はだれ?

????年?月?日

とある場所で記憶と片目の視力を失った

少女が目を覚ました

ここはどこで自分は何者なのだろう

まずは、周囲を探索してみよう_____


パチッ

「んんっ...ぁ、ぁー?」

射し込む光で目が覚めた。まだ少し目がぼやける

(...ここ、どこ?...一旦起き上がらなくちゃ)

ガサッ トスッ

立ち上がって、周囲を見渡す。近くにあるものと

言えばよく分からない機械と、それにまとわりつく様に自生する植物ぐらいだ。

キラッ チカッ

「ん?...あっ!」

少し離れた場所にキラキラと光るものがある。

...近ずいてみよう。

ペタペタペタペタ

「鏡...?」

先程の機械と同様に植物がまとわりついているし、所々ヒビが入って欠けている部分もある。

しかし間違いなくこれは鏡だろう。それも割と

しっかりとした作りの。

そういえば、私は目覚めてから1度も自分の姿を

見ていない。せっかくだから、この機会に見ておこう。

ガサッ カサッ ゴシゴシ

邪魔な植物を取り除き、曇った鏡面を服の袖で

磨く。そうして綺麗になった鏡を覗き込む。

「...っえ?」

鏡に映り込んだ自分を見て_____

私は、絶句した。

















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