第58話 いじめられてた過去2
俺の元クラスメイトであり、いじめグループの主犯格、木曽川のカノジョだ。
そう……木曽川のやつ、ビチコっていう恋人がいるくせに、クラス1の美少女である
まあ、ビチコもビチコで他に男作って浮気していた。
割れ鍋に綴じ蓋っていう、まあある意味でお似合いのカップルだったね。
ビチコの説明に戻ろう。
こいつは背後に木曽川がいるってことを利用してやりたい放題していた。
特に、俺からは何度もカツアゲしてきた。
『おら、金出しなさいよぉ、
校舎裏に呼び出し、ビチコは何度も俺に金をせびってきた。
『……いやだ』
俺は家庭の事情であまり金銭的に余裕がない。
それをわかっていながらも、ビチコは弱いやつ(※俺)からカツアゲしていた。
『はぁ? あんたなに、断っていいの? あーし、木曽川のカノジョなのよ? あーしが頼めばあいつ、あんたのことボッコボコにしちゃうよぉ~?』
……ビチコが頼まなくても、俺は木曽川にボコられていた。
それでも、痛いのは嫌だった。
結局俺はビチコから金を巻き上げられる。
『きゃはっは! だっさ。あんたさぁ~。女に金奪われて、情けないとは思わないわけぇ~?』
……情けないに決まっていた。でも、俺はやり返さなかった。
『おいカツアゲのこと、先生に話したらわかってんだろうな? これ、学校中にばらまいちゃうよーん?』
ビチコのスマホには半裸の俺の写真が写っていた。
以前木曽川にボコボコにされて、気絶している間に、服を脱がされてたことがあった。
その際に、この女がその写真を撮っていたのだ。
『逆らっても良いけどさ、この写真がばらまかれちゃったら、あんたおしまいだよ? あんたが密かに思ってる相手……
……とまあ、こんな感じで。
俺は女、ビチコからもいじめられていたのだった。
あのときは、力がなくて、何もできなかった。
でも今、俺の手には強力な力が宿っている。
だから、まあ。
遠慮なくやらせてもらおうと思う。
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