海の見える家
海星
太陽
第1話 信じて
「……」
咲の膝に頭を乗せて横になっていた。
「ねぇ咲さん」
「ん?」
「咲さんはずっといてくれる?」
「いつもそう言ってる」
「うん。」
僕は起き上がって咲を抱き寄せた。
「……したい。」
「おあずけ」
僕の耳元でそう囁く。
「…なんで?」
僕が悲しそうな声でそう聞くと、僕にキスした。
「……?」
「あんたを虐めるのが楽しい。泣いて求めてくる姿が好き。あんたのおかげでこうなったの。責任取ってよね。」
「咲さん…」
「泣くほど嬉しい?」
「嘘じゃない?無理してない?」
「してない。あたしは元々あんたを訳わかんなくなるまで殴ってあたし本意でやるのが好きな女だよ?忘れた?」
「忘れてない。」
「でもそれが好きなのがこのあんた。ちゃんとあたしを信じて。怖がらないで。」
僕は咲を強く強く抱き締めた…。
「痛い?」
「ううん。壊してくれてもいい。」
「…今の咲さん本当にかわいい。」
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