第4章 神永未羅の場合 第37節 囚われの少女
私、ニーナ、ザ・クラッシュは、ジメジメした
今度は洞窟探検か。
私「ねえ
ザ・クラッシュ「つまり、モンスターが待ってるんでしょ?今度のは、話が通じる相手なの?」
ザ・クラッシュ「また、そうやってウジウジする。さあ、行くよ。」
こういう時、みんなの
洞窟に入る前に、
電車ごっこみたいにね。
ここから先は直線コースで、これといった難所も無いから、
「よほどのことがない限り、口も利いちゃダメ」とも言われた。
ヒネクレ者の女王様を、怒らせないためなんだって。
だからロープで体をつないで、はぐれないようにするしかなかったの。
だから私は、ずっと歩数を数えてた。
千歩ほど歩いたら、外からの光は、もう届かなくなった。
進行方向に、明かりがパッと点いた。
うれしい悲鳴が出そうになった。
近寄ったら、
ソファーの下にはゴブラン織りの
少女は白いゴシック・ドレスを着てた。
つま先立ちで、しずしずと少女に近寄り、ヒザを
少女は、首だけ、こちらに向けて、ポイと言い捨てた。
エリザベート様「
エリザベート様「であるか。後ろにいるのは、おまえ付きの半ドラキュラか?」
エリザベート様「ほぉう、おまえにも友がいたとはな。ならば、今日の所は客人として
ここで言う無礼講とは、
それから、わたくしたちに、お茶とお
給仕は
「ここは
その晩のこと。
私たちは、エリザベート様に声が届かないだけの
私「ねえ、何で、あの女の子にヘイコラしなきゃならないの?高貴なご身分だとは分かるけど、一体、ナニモノなの?」
私「なに?ソレ。自由主義貴族ってヤツ?話に聞いたことはあるけど。」
私「うん。なりゆき任せじゃなく、ドラキュラ改革派のイニシアティブで、意図的・意識的に
私「あぁ、あぁ、西部劇とかで良く見る、
私「だったら、もう、とっくに自由の身になってても良いじゃない。なぜ今でも、こんなカビ
私「なんかメンド臭そうな人だね。」
私「おお、コワ。さすがバートリ
私「エリザベート様は、ここで一人ぼっちなの?お身の回りの世話とかは?」
(無意識のうちに敬語を使ってる私。)
ああ、やだやだ。すでに私、X課長補佐の手先に監視されてるってのに。
ザ・クラッシュ「もう、いいよ。
ザ・クラッシュのひと言で、おひらきになった。意外と気持ちよく
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