第1章 祝武子の場合 第2節 巫女学校の日々
巫女の修行は、ひたすら暗記もの、暗記もの。お経やら、
お祈りを始めて数か月で、闇の中にぼや~っと、のっぺら
お祈りしてる間に、体に出て来る反応は様ざまよ。体がふわぁ~と軽くなる時もある。ドッと
一年くらいで「お経を、うたえ。入り込め」と言われた意味が分かるようになった。要はリズムなの。呼吸に言葉をのせる。呼吸と、いっしょに自分の生命を、ゆっくり口から出し入れする積もりで、体の波と心の波がピタリと
神さまは、なんにもしてくれない。何かするのは、こっちの方。だんだん「要らない物は捨てちゃおう」と、思うようになった。でも、意識しちゃダメ。やっぱり、お祈りしかない。
むしろ、きついのは家事の方だった。もともと13
おかげで、もともと泣かない子ではあったけど、
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