第47話

次の日

幼い蒼夜は早朝に村を出た。

行くのはデーモスシティーと呼ばれる街だ。

幼い蒼夜は草原を抜け、山を抜け、谷を越えてついた。

ついた頃にはもう夕方になっていた。

(懐かしい…な…)と思う楓。

デーモスシティーは初めて蒼夜と会った場所なのだ。

「…どうしよ…来たはいいけど…俺だけだし…仲間になってって言っても来てくれなさそう…」と独り言をこぼす幼い蒼夜。

「どうしたの?」と聞く女の子の声が聞こえた。

「あ…いや…俺は」と言う幼い蒼夜。

「…仲間が欲しいの?」と聞く女の子。

「な!なんでわかった!?」と驚く幼い蒼夜。

「…私の能力だから…」と言う女の子は少し怖がっていた。

「そか!すげぇ能力だな!」と言う幼い蒼夜。

「そうかな!ありがと!」と元気に言う女の子。

「仲間なら私の仲間になる?」と聞く女の子。

「いいのか!?」と聞く幼い蒼夜。

「うん!お姉ちゃんも貴方と同じで世界を破壊しようとする人に大切な人を殺されたから」と言う女の子。

「そう…だったのか」と言う幼い蒼夜。

「だから!行こ!」と言う女の子。

「おう!ありがとな!」と言う幼い蒼夜。


そして…女の子が連れて行ったのはとある店だった。

そこは定食が出てきたりする場所なのだ。

そこにいたのは幼い頃の楓。

(…そうだった…ここで初めて…蒼夜に会ったんだ…。)と思う楓。

(ここから仲間を増やして…夜神を殺そうとしたのだ…)と思う楓。


そう思うと同時にまた…光りに包まれて楓は目を瞑る。

ピコン(…これが蒼夜の過去)と言うソフィア。


「蒼夜、大きくなったよな」と言う夜神。

「うるさい!」と言う蒼夜。

「まぁまぁ…」と言う楓。

「…蒼夜、俺もそっち側に行ってもいいのかな…?」と言う夜神。

「おう!もちろん!」と言う蒼夜。

「楓ももう演技しなくていいんじゃないか?」と言う蒼夜。

「そうだね」と言う楓。

「な!お前意識戻ってたのか!」と言う夜神。

「まぁね!」と言う楓。

「じゃぁ行こうか…親玉のところに!」と言う夜神。

「おう!」「うん!」と言う蒼夜と楓。

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