第2話
ケモミミの女の子、名前を雫というらしい。
雫が話してくれた内容はこうだ。
雫は奴隷として連れ去られて、今売り場に連れて行かれるところだったらしく、怯えていた。
だが、その途中で突然魔物が現れて乗っていた馬車から逃げれたらしい。
「雫ちゃんが助けてって言ったのは魔物を倒してくれと言うことで合ってるのか?」と聞く私に雫は「はい、他の奴隷達も助けてほしくて…」という雫。
優しい子なのだろう。
泣きながらお願いしますと言い続けている雫に私は「いいよ、雫ちゃんのお願い叶えてあげる!」と私が言うと雫は嬉しそうにした。
するとそこにガサガサとまた音がしてそちらを見るとでかいオオカミが立っていた。
私はすぐに戦闘態勢を取り、能力を使った。
…はずだった。
能力は不発に終わり、オオカミは私達に迫っていた。
ピコン(能力は能力名を言わないと発動しません、また能力の名前は自分が考えた名前でしか使用されません。)と言うソフィア。
それを先に教えてほしかったと思う楓だった。
「能力発動 破壊と星の雨」
と言うとキラキラ光、星の雨のようなものがオオカミに降り注ぐ。
そしてそれはかなりの威力があったようで一発で倒れた。
「雫ちゃんが、襲われたという魔物と同じだった?」と聞く楓に雫は「はい。ありがとうございます」と呆然としたような表情で言うのだった。
そして…雫が他のみんなが心配だから…と馬車のところまで行ってみることになった。
ついたところは大惨事だった。
馬車の馬は肉を食いちぎられ骨がむき出しに、他の奴隷であろう子たちはほとんどが息をしていなかった。そのほとんどが獣のような爪で引っかかれたような跡が心臓付近にあった。
「雫…?」と呼ぶ声がして振り返るするとそこには雫と同じような耳を持っている12歳くらいの男の子が立っていた。
「お兄ちゃん!無事だったの?」と言う雫。
どうやら雫のお兄さんらしい。
「あぁ…雫も生きててなによりだ。ところでそちらの方は?」と言う雫のお兄さん。
「お兄ちゃん、この人があの魔物を倒してくれた人なの!」と言う雫。お兄さんはびっくりしている表情だ。
「あの魔物を一人で…?」と聞かれたので「はい!」と答えるとまた…驚きの表情をした。
するとそこにもう一つ声が聞こえた。
「こんにちは。私の商品となにを話しているのですか?」と聞く50歳くらいの肥満の男。
どうやら奴隷商人らしい。
「これは、どうも…この子たちのことを商品だと抜かすやつに教える義理はねぇ。」と言うと、明らかに態度を変える男。
「商品を勝手に持ち出されるのは困るんだ。」と言う男。
私は我慢できずにそいつを殺したいと思うようになった。
だが…我慢して「では…この子達を買い取らせてはくれませんか?」となるべく怒りを出せずに言った。
すると「いくら出せますか?」と聞かれ財布を見てみる。
もともと日本円だったはずだが銅貨、銀貨、硬化に変わっており、お札は硬貨になっていた。
そして数えてみた。銅貨1500枚、銀貨14000枚、金貨60000枚。
「金貨300枚でどうですか?」と聞く楓に奴隷商人はすぐに売ってくれた。
「この子達はもう私のものですよね?」と確認で聞くと「あぁ、好きに使え」と言われた。
そうして奴隷商人はその場を去った。
「雫ちゃん、雫ちゃんのお兄さんこれからよろしくね?」と言うと2人とも困惑しているようだった。
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