魔物の大群3
〜王都近郊の森〜
「絶対にここから先へは通すな!!」
王都近郊にある森ではかなりの苦戦を強いられていた。本来の魔物の力とは比べものにならないほど強く、全く魔法が効かない。レオンのような合成魔法が使えたら話は別なのだが、そんな魔法を使える人は誰一人としていない。そして、これ以上先に進まれると多くの人々が活動している王都に到達してしまう。
なるべく混乱を避けるため、魔物の数など一切知らせてはいなかった。だが、魔物が多すぎて隠し切ることなど不可能だった。大量の魔物の光景を見た民から次々と悲鳴や絶望の声が上がっている。その民から他の民にも情報が伝わり、王都は混沌と化している。
情報が伝わった民が次から次へと王都の外に逃げようとする。が、無意味なのだ。他の地域でも同じような状況だ。この状況で逃げられる場所などあろうはずがない…。宮廷魔法師を、そして冒険者を信じる他ないのだ。
このような光景を見て、逃げ出す冒険者は大勢現れた。しかし宮廷魔法師の中には諦めて逃げようとする者など1人もいない。彼らには国や民を守る宮廷魔法師としての誇りがある。また、信じているのだ。絶対に勝つことができると。そうでなければ今頃、皆絶望し逃げ出していただろう。
そして絶対に倒して、この国を守るという強い意志を持っている。
なんとしてでも守ってみせる!!
皆がそんな思いを抱いて戦っていた。
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