魔物の大群

2日後、合計1万人近くの冒険者が集まった。レオンを含め宮廷魔法師は皆、冒険者より一足先に出発した。リナは本来なら多くの冒険者と合流して行くところだが、レオンと途中まで一緒に行くことになった。


宮廷魔法師が第一線を守る。宮廷魔法師には広範囲の魔法を放つことができる者が多く、攻撃の邪魔になる可能性があるため、一緒には行動できない。だから、リナは宮廷魔法師の守る場所の後ろ、森と町の間で他の冒険者と共に魔物を迎え撃つ。


「これは…。凄い数だな…」

レオンは魔物の大群を見て絶句していた。あれ程の数の魔物、見たことがない。上から見ると魔物はぎゅうぎゅうで黒く蠢いており、次から次へとやって来る。


あんな数、町に出られたら大変だっ‼︎

レオンは巨大な風の球を放つ。するといつも通り、簡単に魔物が倒れた。しかし、次の瞬間、なんと魔物が起き上がったのだ‼︎周りにいた他の魔物も一部以外倒せていない。倒れなかった魔物もいる。その魔物の中には、以前は同じ魔法で倒せた魔物もいる。明らかに異常だ。まさかこれが薬の効果なのか⁉︎


「…さて、どうしようか」

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