感染症患者が集められている場所、治療院に来た。この前魔法書に書かれていた通りのイメージで治癒魔法を使ってみる。まずは重症患者からだ。治癒魔法を使うと金色の光がピカッと出て、徐々に収まっていく。すると…

「ここは…」

どうやら意識が戻ったようだ。

「良かった。ここは治療院ですよ」

「…貴方が助けてくださったのですね。ありがとうございます」

「いえいえ、お大事に」

そう言って、他の人たちにも魔法をかけて治していく。だが、人数が多すぎて、全っ然追いつかない。正直きりがない。そう思っていると…

「だったら、皆まとめて治しちゃえば」

そうルーンに声をかけられた。

「そうか!!その手があったか!!」

早速俺はこの部屋にいる患者全員に纏めて治癒魔法をかける。物凄い光が部屋を包みこんだ。そして…

「俺は…」「ここは…」

次々に皆、意識を取り戻していく。

本当に助けられて、良かった…。

レオンは一安心した。

暖かい光だ…と皆口々に言う。

そして、その光景を見た人々は、レオンはきっと神に遣わされた、神に愛された子なのではないか、と感じ敬意を示すようになったという。

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