護衛の依頼
Cランクになったので護衛の依頼も受けられるようになった。
「よし、護衛の依頼を受けよう」
「護衛ですか?護衛の依頼はCランクからしか受けられませんよ」
あっ、言うの忘れてた…。
「実は俺、気がついたらCランクになってたんだよね」
「ええ!? いつの間に!?」
「ほらこの前ゴブリン倒したでしょ。その後確認したら上がってたんだよ」
「ええ!?まあビッグウルフもたくさん倒されてましたし当然かもしれませんが。天才…やっぱり天才だったのですね!!」
「え‼︎ 普通だよ。特別なことは何もしてないし」
前世では普通の会社員だったのに、いきなり天才とか言われるとちょっと照れるな。
「いやいや、そう簡単に出来ることではないですよ‼︎ もっとご自分の凄さを自覚してください!!」
そう必死の形相で言われてしまった。
護衛の依頼だ。護衛対象は商会の商品を運ぶ馬車だ。最近よく、盗賊がでるらしい。今までは依頼を出していなかったが急遽出すことにしたらしい。
俺が護衛の依頼を受けたいと冒険者ギルドで言い、冒険者カードを見せると驚かれた。
Cランクってそこまで凄いものなのか?
まあなんにせよ依頼は無事受けられた。
「君たちが護衛をしてくれるのかい? 君はまだ子供に見えるが…」
「はい。でも俺はCランクですので」
そう言って冒険者カードを見せる。
「!!本当だ。疑って悪かったね。お願いするよ」
「はい。お任せください」
馬車に結界を張る。いざ出発だ!!
出発して、しばらく経った頃…
「………」
「リナ、どうかした?」
「この先に何かいますね…。前方左側草木の中に隠れているようです」
「!!」
さすがはリナだ。全く気付かなかった。
「例の盗賊かな?」
「そこまでは分かりませんが、魔物の類ではないことは確かですね」
「そうか」
念のため結界の強度を高める。
その時だった。いきなり、黒い服を着た10人程の男たちが一斉に飛び掛かってきたのだ。相手は人間だ。魔物とは違う。まあ、法律上は問題はないのだが、やり過ぎて殺してしまいたくはない。
というわけで、一番使い勝手の良い創造魔法を使うことにした。創造魔法で頑丈な長い枝をイメージし、それで身動きが取れないように全員まとめて縛りあげる‼︎
「えいっ‼︎」
いきなり縛られた男たちは、うわあっ‼︎と叫んでいる。
「す、すごい…」
「ええ、さすがはレオン様です」
俺たちはその男たちを近くの町の冒険者ギルドまで護送した。そして、その後商会に無事に到着し商人とは別れた。
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