第998話 プライマル・プラチナスペシャル!!


「「……ぁあ、なんや、これ……」」



「ぼくのメルクリウスと……」

「ワシのエルメスが……」



「「共鳴しあっとる……」」



 まるで、最初から一つであったかのように、

 なんの問題もなく、素直に互いを受け入れる。


 パズルのピースのように、

 ガッチリとかみあう。


「こいつは、想定外やな」

「やばい、やばい……これ、なんか、すごい事になるんとちゃうか……」

「膨れ上がる」

「ここまで……」




「「……まだ、あがる……」」




 両者の携帯ドラゴンは、淡い光に包まれて、

 互いの核が、連鎖反応を起こす。


「頭おかしくなりそうや」

「こら、痺れるのう」


 より深い質量を持った核種となり、

 MD粒子が、限界まで加速する。


 ――ふいに、ソンキーが、



「想像以上だ。今の俺では、『その存在』に気づけてすらいなかった『扉』が開いていくのを感じる。おそろしいほどのシンクロ率。俺では、今の俺を理解しきれない。俺は誰だ……俺は……」



 ――全ての条件が一致した。

 よって、開かれる。


 ソンキーと、

 トウシと、

 ウラスケの、

 すべてが――






「「「プライマルッッ! プラチナァァァッッ! スペシャルッッ!!」」」






 直後、

 カッと、強く光を放つ。

 極彩色で、虹色だった。

 派手な『色』で世界が染められる。


 世界の全てを覆い尽さんばかりの輝きは、

 いったん、飲み込むように、全てを包み込んでから、

 ふいに、

 艶やかに、

 パっと、舞うように散った。


 シンと揺れて、

 そよと、風が吹いた。


 高次の静寂。

 穏やかに、

 気高く……



「……はぁ……」



 ――光が溶けた時、

 そこには、

 まるで無限を表すような『二輪の重複する後光』を背負った闘神がいた。






「――はっ、はっ、はっ、はっ、はっ」






 彷徨う冒涜ソンキー(裏トウシ)は、

 自身を調節するため、ウラスケのプラチナスペシャルを乱用し、自身に内包された『三重の魂魄』に号令をかける。


 深淵の集中。

 自分の核へ、自分の全てを集めていく。

 これでもかと、自分の中へと、深く深く潜っていく。


 そして、だから、結果、


「最適化完了。……おぉ……こいつは、すごいな……完全な統一化……融合による歪みが完全に消えている……こんなことも起こりえるのか。こんな状況は、想像すらしていなかった……ははっ、世界というのは、本当に面白い……」






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 名前『ソンキー(裏トウシ)』

 種族『純神の一等星』

 運命『星の数ほど沢山』

 ・称号『星の数ほど沢山』


 [HP]      【エグい】

 [MP]      【エモい】

 [スタミナ]    【エロい】


 「攻撃力」       ―――――――――――――――――――――――》

 「魔法攻撃力」     ―――――――――――――――――――――――》

 「防御力」       ――――――》

 「魔法防御力」     ――――――――》

 「敏捷性」       ―――――――――――――――――――――》

 「耐性値」       ――――――》

 「HP再生力」     ――――――――》

 「魔力回復力」     ――――――――――――――――――》

 「スタミナ回復速度」  ――――――――――――――――――――》

 「反応速度」      ――――――――――――――――――》

 「精神力」       ―――――――――――――――――――》

 「正気度」       ―》




 プラチナスペシャル『ウルティマ・ギアス』

          『オーバー・ジーニアス』

          『シャットアウト・ゾーン』


 【プライマル・プラチナスペシャル】

 『共鳴融合』(『ソンキー・ウルギ・アース』×『タナカ・イス・トウシ』×『タナカ・イス・ウラスケ』の組み合わせによる三人合体で顕現する『プラチナスペシャルを超えた真の究極スペシャル』。驚異的な戦闘センス・演算速度・集中力により、『融合による戦闘力低下のデメリット』を殺せるようになるという、破格かつ圧倒的チート。この特質は、【 『ソンキー(裏トウシ)』×『他者』 】でも発動しうるが、しかし、共鳴融合は、あまりにもバランスブレイカーなチートスペシャルであるため、前提となる融合条件が凄まじく厳しい。共鳴融合が正しく発動するのは、『ソンキー(裏トウシ)』と同じかもしくはそれ以上に『孤高』で、『高潔』で、『勇敢』で、『強大』で、『荘厳』で、『豪奢』で、『圧倒的かつ徹底的かつ決定的に尊き存在』と融合した時のみ)


 ↑《ふぇええ……そんな厳しい条件だと、誰も達成出来ないよぉ……》

  《とんでもない死にスキルだよぉ……》



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