ゴブリン

進化系統


ゴブリン(E)

ゴブリンソルジャー(D〜C)

ゴブリンジェネラル(B〜A)

ゴブリンキング(S〜SS)


亜種


ゴブリンナイト

ゴブリンアーチャー

マジシャンゴブリン

ワイズゴブリン


解説


性欲にまみれたモンスター。繁殖によって数を増やす。肉食。ゴブリンの巣穴には人族、亜人族の女性の姿やメスのゴブリンが数多く見られる。虚ろな顔をしていると思われがちだが、ゴブリンの唾液は人族、亜人族にとっては強力な媚薬であり、意識が朦朧としたまま快楽に身を動かされ孕ませられる。そのため、虚ろな顔をしているのは薬物耐性がかなり高いものが多い。使えなくなったものは生きたまま食われることが多々ある。緑の身体で醜悪な顔とおよそ130〜140センチの身長。ボロボロの腰布と棍棒を手にすることが多い。しかしジェネラル、キングは身長も高く、鎧や王冠を身につけていることもある。集団で行動することが多く、1体だけでいるものは「はぐれ」と呼ばれる。ただし1体だからといって油断してはいけない。裏を返せば、「1体でも大丈夫なほど強い」と解釈できる。進化する方法はなく、誕生時に決まる。ただし、50体に1体の割合で成長するゴブリンが誕生する。成長するゴブリンは技能を高め続け、亜種に変化する。ゴブリンキングが誕生するときには、すべてのゴブリンが王が誕生したと本能で察知すると言う。


亜種


突然変異のゴブリンが技能を集中して高め続けたもの。

現状判明しているのはこの4種。

剣技       ゴブリンナイト

弓術       ゴブリンアーチャー

魔法       マジシャンゴブリン(魔力所持が前提)

上記の3種すべて ワイズゴブリン


素材


魔石


ちょっとしたお話

昔、ある1体のゴブリンキングが誕生した。成長することが可能な変異したゴブリンであり、配下となった亜種のゴブリンたちに技能の教えを請うた。知識を取り入れるのに貪欲であったと聞き、そして強欲でもあった。人族の戦争を気づかれない場所で見ていたこともあったと言う。そのときに討伐することができていたらその後起きる最悪の悲劇は存在しなかっただろう。剣技、弓術、魔法。そのうえ人族たちが使用する戦術を取り入れたゴブリンキング・・いや、ワイズゴブリンキングが誕生したのは先にも後にもこの一回だけ。人族の国を手に入れたいと考えたキングは当時1、2を争うほどの大きさを誇った人族の大国『ドルミナ』に攻め込んだ。ゴブリンたちは人族が使用する戦術を利用し、半日も経過せぬうちに国を一つ滅ぼした。そのわずか3日後、隣国の虎人族の国『ティオルス』も瞬く間に責め滅ぼされた。それとほぼ同時期に世界中でSランク以上の冒険者、そして騎士たちが集められ、およそ120人の精鋭たちがドルミナとティオルスに向かった。ドルミナにはキングがおらず、ティオルスにいると思われていた。しかし、またしてもキングの姿はどこにも見当たらず、仕方なく残っていたゴブリンを殲滅しようとした。それが異常だと気づくべきだった。キングは魔族との交渉に行き、魔族と共に集まった人間を殲滅する計画を練っていた。罠にハマった人族はゴブリンキングと上位魔族たち、そして今では『七つの大罪』の呼び名で知られている最高位魔族の3体、『傲慢』『憤怒』『暴食』を合わせた数十体に殲滅された。かろうじて逃げ帰ったただ1人の騎士がその事の顛末を王たちに話し、この事件は『ドルミナの悲劇』『ティオルスの絶望』と呼ばれることとなり、数百年たった今でもなお人々の心に刻み込まれている。虎人族が数少ないのはこの事件が起きたからだと言われている。その後キングがどうしたかと言うと、詳しいことが書かれた文献は存在せず、一説によると魔族に迎え入れられ、7つの最高位の1つである『強欲』の魔族となっているとかいないとか。

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