こんにちはメランコリー。〜不本意な天使のラメント〜

猫野 尻尾

第1話:天使ルシアン。

僕の小説に天使が出てくる話が多いんですが、なんで天使ばっか好んで書いて

んだって話ですけど、それは未だにこれはって天使像が書けてないからです。

正直、納得いけてないんです。

どう言うキャラ設定がいいのか未だ決まらず迷宮を彷徨ってる最中なんです。

果たしてこの話の中で自分が思うような天使が書けるのでしょうか?

ちなみに僕はガサツで口の悪い子が好きです。


ってことでこの作品、落ちこぼれOLと堕天使の媚薬の男女バージョンみたい

な感じで、今度の天使はめちゃガラ悪いですよ・・・(=^x^=)



彼女はやっぱり天界からやってきた。


それは・・・。


昔、天界には神様と天使達が住んでいたって言い伝えはみんな知っている。

天使はあまりにポピュラーなキャラだから知らないって人はほぼいないはず。


でも、それは昔の言い伝えじゃなく今でも進行形なのです。

天使達は神様に仕えてそして未成年の天使は普段、天使の養成学校に通っています。


その昔、天使は人間のために尽くしてきました。

戦争が世界中で勃発した時にも天使は何度も人々を救い癒しそして何度も警告

してきました。

それでもおろかな人間は警告を無視してを戦いを繰り返し、その挙句に多くの

犠牲を出しました。


そんな事態に天使達も疲れ果て天界に帰って行きました。


戦争が終わって平和が訪れても一度離れてしまった天使と人間は関わりを

持つこともなく、人間はいつの間にか天使の存在すら忘れてしまいました。


だから今の天使は養成学校へ行く以外に仕事もなく遊び呆けていました。


その様子を見た神様は、以前から危機感を感じていて、このままでは天使は

堕落してしまう。


そこで神様は何人かの天使を試験的に地上に送ることしました。

で、数人の天使が選ばれた中の一人が女性の天使「ルシアン・ローレット」


早速、犯罪者以外で更生させるボンクラ人間を選ばなくてはなりません。

膨大な個人データの中から、数人に絞られました。


で、ルシアンが担当する人間の名前は「村本 晋平むらもと しんぺい」日本人の高校生、17歳。

素行は悪くはないがやる気なし運動音痴に成績も下から数えたほうが早い・・・

親からはボンクラ息子と呼ばれている。

そして同じ世代の男子よりも異常にスケベときている。

生まれながらに性欲が強いようで・・・おそらく遺伝か先天性のものかと。


晋平が性犯罪を犯さないのは、そんな大胆な勇気も根性もないからです。

だから彼の妄想の中でどれくらいの女の子が泣いたことか・・・

でも、あくまで妄想の中でです・・・妄想は犯罪にはまりませんからね。


「ヤダな・・・憂鬱・・・誰かに変わって欲しい」


ルシアンは最初っからイヤだった。

でも、欠点のない完璧な人間のところに行ったって意味がないですからね。


いまいち乗り気がしないルシアン。

伸ばし伸ばしにしてたら神様から早く地上に行けって尻を叩かれた。


だから不承不承、晋平を優秀な人間にするため地上に降りることにした。

やる気まったくなしの状態で空からふらふら降りてきたルシアン。

目的の家の近くに降り立って、ため息をついた。


「ここね・・・村本 晋平むらもと しんぺいの家は・・・」

「さて、最初が肝心よね」


ルシアンはどうやって晋平本人とアクセスしようかと考えていた。

そしたら一人の若いおニイさんが向こうからやって来て、ルシアンを二度見して

から、そのお宅に入ろうとしたので声をかけてみた。


「ちょ、ちょっとお待ちなさい・・・そこの若者」


「誰がバカ者だって?」


「そんなこと言ってません・・・わかものって言ったんです」

(耳クソが溜まってんじゃないの、この人・・・耳鼻科に行け」


「なに、おネエちゃん?、ってかめちゃ派手だな・・・それに意外と可愛いし」


「おネエちゃんじゃなくて・・・クラブやキャバクラじゃないんですから・・・」


「わりい・・・どちら様でしょうか?・・・これでいい?」


「その前に、ここは村本 晋平むらもと しんぺいのお宅でしょうか?」


「お〜〜〜〜呼び捨てか?・・・さんくらいつけて欲しいかも」

「このお宅・・・表札見れば分かるだろ?」


「ああ・・・なるほど・・・え〜と村本 良平?って書いてますけど」


「良平は俺の親父の名前・・・晋平は俺」


「俺に何か用?・・・おネエちゃん・・・じゃなかった・・・え〜と」

「君・・・名前は?」


「えと、ルシアン・・・ルシアン・ローレットて言います」


つづく。

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