ワンルーム

つかさ

瞳を閉じる 少し前 

今日も白い 箱の中

俯瞰する窓の外 少し期待をして

ドヤイヤーは足元 薄い部屋着を着て

常夜灯に切り替えた 指先は丸めて


ローマンシェードから光が漏れて

僕の心はゆっくりと満ちてく


背を向けたまま 寝息だけを拾う

誰かの呼ぶ声も 聞こえないふりして

頬に触れて 横隔膜が揺れる

雑音に紛れた心音が 夜に吸い込まれて

澄んだ空に また一つに

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ワンルーム つかさ @tsuki_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画