捨て活どこから始めるんだ問題
捨て活、レッツスタ〜ト〜!
……どこから? 何から? 始めたらよいのでしょうか。
私の場合は惰性的にやっていたところに「本腰を入れるぞ!」となったので、何となくいろんなところに手を出していたと思う。
片づけや捨て活の特集などを見ていると、服から、冷蔵庫(食品)から、靴から、あきらかなゴミから、などさまざまだ。さまざまだけど、それらはどれも「捨てる判断がしやすい」という理由で一番に挙げられている。
簡単なものから始めて、自分も捨てられるんだぞという自信、ものがなくなるって気持ちいいなという感覚を知ることで、弾みをつけようということだ。
ものを手放すことが苦手な私が、ちまちまと捨て活を続けてきて思うのは、「捨てる判断がしやすい」というのは非常に重要な要素だということだ。
捨てることができない要因としてあるのは、いつか使うかもしれないという使用不使用の問題と、そのものに付随する思い出などの感情の問題があると思う。この気持ちというものが、使うかどうか、ということよりも判断を難しくしていると思う。
つまり、なるべく感情を含まずに判断できるものというのが、「捨てる判断がしやすい」ものになる。
では上記のものたちはどうだろうか。大事にしているものも性格も人それぞれ違うので、合う合わないがある。これらはあくまで、手放すことが苦手な私の、超個人的な意見である。
●●服●●
ときめくときめかない、というアレだ。まさに感情。まだ着られる、もったいない、というだけでなく、好きだった服、思い出の服、単純に判断ができないことが多いので、難易度が高いと思う。
服はそれなりにかさばるので、たんすの肥しになっている服があって確実にめっちゃ捨てられるという人は成果が見えるので、服から始めるのもよいけれど、そうじゃない方はやめておいたほうが無難ではないだろうか。
●●冷蔵庫(食品)●●
食べ物は賞味期限、消費期限があるので判断がしやすいということだ。
私の場合は実家暮らしのため、私に強い権限のない領域なので、迂闊に手が出せない。なのであくまで想像も含まれる。
期限があるものなので当然、感情の要素は含まない。これは思い出のものだから、と期限が何年も前のものをとっておいたりはしないだろう。そのため、期限切れのものを溜め込んでいて、なおかつ期限に厳しい自覚がある人は、成果が見えやすくてよいのではないだろうか。逆に多少の期限を気にしない人は、まだ大丈夫と再びしまい込んでしまう危険性もある。
また、いつ開けたかわからない瓶詰めのものや、原形を失った野菜などが眠っている可能性のある人は注意が必要だ。成果が見える見えない以前に、グロテクスさに気持ちが萎えそうだ。まずは常温保存の備蓄品などから始めたほうがいいかもしれない。
●●靴●●
置かれている場所が限られていて、数もある程度限られていること、判断がしやすいこと、が理由として挙げられている。
個人的に狭い範囲で捨て活をすることは賛成だ。何かを捨てたときに成果も見えやすい。広範囲になれば判断すべきものがそれだけ増えるし、成果も見えにくくなる。
また、お子さんのいらっしゃる方の場合、成長するにつれて靴のサイズもどんどん変わるので、判断しやすいと思う。大人の靴でもきつい、サイズがあってない、汚れすぎているなど、捨てる判断がしやすいものも多いと思う。
ちなみに靴の捨て活をするときは、玄関ではなく明るい部屋か外で判断することをおすすめする。出かけるときに靴を履いて外に出たら、思ったより汚れていて恥ずかしくなったことはないだろうか。玄関は思っているよりも暗くて、汚れが気になりにくいのだ。明るいところで見れば汚さが目について、捨てる決断もしやすくなるだろう。
●●あきらかなゴミ●●
手始めに目につくところにあるゴミを捨てよう、ということで、何と言ってもゴミなので判断しやすい。テーブルに置きっぱなしのペットボトルなど、ついついゴミを放置してしまう人にはおすすめだ。何せゴミだから迷う必要がない。部屋からゴミが取り除かれただけでも、部屋がわかりやすくきれいになる人もいるかもしれない。
ただ、私もそうなのだけど、ものは多いけどあきらかなゴミは普段から捨ててるよ、という人も多いと思う。その場合、そもそも捨てるものがないので選択肢として成立しない。
と、ここまで「どこから始めるか」でよく挙げられるものについて個人的な考えを述べてきた。自分がこれからなら判断しやすそう、と思ったものがあれば、やってみるといいと思う。
私が個人的に捨てるかどうか判断しやすい初心者向けだと思うものは、文房具と書類だ。もちろん向き不向きがあるので、できるかもと思ったら試して見てほしい。
●●文房具●●
文房具と言いつつ、ほぼペンの話だが、ボールペンて粗品でもらうなどして増えがちではないだろうか。しかも消耗品だし、使うものだし、まあいいか、と溜まっていく。ペン立てにぎゅうぎゅうに刺さっていたり、あちこちに転がっていたり、ペンケース的なものに詰めこんであったりしないだろうか。
しかしそのペン、はたして使えますか? ということで、いらない紙を用意してほしい。やり方は簡単。紙に書いてみて、書けるかどうか試して見るだけだ。服などは実際に試着してきつい、似合わない、などと判断しなければならないが、ペンだったらちょこっと書いてみればいい。それだけだ。
インクの出ないペン、掠れてしまうペンは使えない。判断しやすい。加えて、粗品でもらったが見た目がどうにも使わないぞ、というものもさよならだ。それから私の場合、実家暮らしとあって捨て活当初、昔のペンなどもしまい込んでいた。なんかキラキラしたペンやらミルキーな色のペンやら色を形容しがたいペンなどだ。もう絶対使わないなと思い手放した。
こうしたペン類を取り除くだけでペン立てやペンケースにゆとりが出るはずだ。範囲として狭いからやりやすいし、成果は見えやすい。小さくても数は稼げるはずだ。久しく点検していない方は、試しにやってみていただけると嬉しい。
●●書類●●
書類、というと必要なんじゃないか、捨てちゃいけないんじゃないか、という難関度の高いものだと思う。ここで言う書類とは重要度の高くない、DMやお知らせの類のことだ。
もしも皆さまの中に、お部屋は一見片づいているけどものが多い、という方がいたら、もしかしたら捨て活チャンスかもしれない。
たとえば届いた手紙やDMを置いておく場所がある方は、知らず知らず溜まっていないだろうか。すでに終わっているキャンペーンのはがきや期限の過ぎたお知らせなど、捨ての判断を即できるものも多いのではないか。あるいは必要書類や返送しなければならない書類と一緒に入った、何かのキャンペーンなどのチラシ。封筒の中からそうしたものを抜くだけで多少すっきりするだろう。
こうやって捨てることにしたものを一か所に集める。自分はこれだけのものを捨てられた、と思えば自信になる。成果が見えれば自分にもものが捨てられるんだと思えるし、励みになる。
捨て活どこから始めるのがよいのか、は人それぞれだ。とにかく自分にとって「捨てる判断がしやすいもの」から始めるのがおすすめだ。
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