たいようフレアたん、荒ぶる。

春川晴人

第1話

 あたち、たいようフレア。年は秘密。オトメに年を聞くなんて、ヤボでしゅ。


 今日は、あたちが暴れ回ってもかまわない日だって言うから、おさななじみのちきゅうくんと久しぶりの再会をしたの。


 そうしたらなんと!!


 ちきゅうくんがツキコちゃんと婚約したってゆーじゃない!!


 そんなのじぇ〜ったい、ゆるさないんだからぁ!!


「ちょっとぉ!! ツキコちゃんのクセに、ちきゅうくんと婚約だなんてナマイキよっ。ちきゅうくんはあたちのものなんだからぁ!!」


 ツキコちゃんは、金色の着物に長い黒髪をなびかせて、あたちに同情の笑みを浮かべるのっ。あんたなんか、あんたなんか、マ○ケンサ○バの側室その一くらいで充分なのにっ。


「あらあら? フレアちゃんはなにを勘違いしているのかしら? ちきゅうくんは最初から、わたくしの婚約者なのよ?」


 む――――――っ!!!


 ゆるさないっ。


「こうなったら、フレアたんビーム!!」

「うわっ。なんだ? フレアたんが暴走して、磁場が荒れているぞ!? 辞めさせようにもパソコンもスマホも繋がらない。熱風まで吹くなんて。どうすればいいんだ!?」

「ふ〜んだ。ざまぁみなさい。あたちを陥れた罪は重いのよっ!!」


 ちゅぢゅく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る