お題【星屑の娘】、【旅行用の】、【見つかる】
少女は旅行用の大きな鞄を持って、南十字駅で列車に乗る。
目的地は定かではない。
「本当に見つかるかしら」
座席にお行儀良く座って、少女は窓の外を眺める。煌めく無数の星たちが、少女の行く末を心配するかのように瞬いていた。
「ううん、弱気にはならない。星屑の娘として、絶対にこの問題を解決してみせるわ」
少女は傍の鞄をそっと撫でる。それが心強い相棒かのように。
そして列車は出発する。星の旅路へ。
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