お題【約束の味】、【願いを叶える】、【浮島】

彼女とはいつも一緒に遊んでいた。草原を転げ回って。

「あのね、料理できるようになったんだよ」

ある日彼女はそう言った。

「今度作って食べさせてあげるね、約束」

けれど彼女はその後、消えてしまった。

俺は彼女を探す旅に出て、ようやくこの浮島まで辿り着いた。彼女が暮らす建物に忍び込む。

少し成長した彼女は俺の姿に目を見開いた。

「約束の味、作ってくれるんだろ?」

願いを叶える時がきた。

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