お題【星屑の扉】、【マント】、【転がる】

街角でマント姿の男がジャグリングをしていた。宙を転がるようなボールの行方が気になって、足を止める。

ボールは男の手を行ったり来たりする間に、跳ね回り、増えたり減ったりしながら、時には姿や色を変えながら、見事に宙を踊ってみせた。

ほう、と息を吐いて拍手。

男は微笑むと、マントをそっと広げた。

それは星屑の扉だった。きらきらと輝く星屑がマントの奥一面に広がっている。ボールはその中で一つの星になった。

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