お題【目覚める竜】、【捧げられた】、【林】

村の林には竜が眠っている。彼女は竜に捧げられた家系の娘だ。だから竜が目覚めないように、彼女たちは毎日林に行く。林で竜を眠らせ続けるための歌を歌うのだという。

「歌は嫌いじゃないよ」

彼女はそう言って微笑んでいたのに。

竜は目覚めた。目覚めてしまった。彼女たちは毎日歌を捧げていたのに。そして目覚めた竜は彼女たちを喰らった。彼女たちは平穏を願っていたのに。

僕は剣を握って、復讐を誓う。竜を倒す。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る