お題【代々受け継がれた魚】、【足取りの途絶えた月】、【かどわかす】
その日、いつものように月が昇ってこなかった。足取りの途絶えた月を探せばどうやらかどわかされたらしい。
庭の池にも月は映らない。代々受け継がれた魚にその理由を話せば、魚はしばらく考え込んだ。
「はるか昔にもそんなことはあった。なあに、何日か待てば戻ってくるさ」
「月は大丈夫なの?」
「太陽が月に求婚してるんだ。今回も月は頷かないだろうね」
そう言って魚は月のない水面を跳ねた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます