お題【火星の宝石】、【古びた】、【食べる】

食料庫の中を確認する。古びた箱に入ったたくさんの林檎を見てメニューを考える。

この林檎は火星産。その名も火星の宝石という品種だ。名前の通り、宝石のように艶々と赤い。酸味の強い味も単調な宇宙旅行の良いアクセントになる。

そのまま食べるのも良いけれど、やっぱりアップルパイか。タルトタタンか。他の材料を見ながら、俺はその酸っぱさを思い出して唾を飲み込んだ。

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