お題【白銀の足環】、【偽り】、【ほつれる】
偽りの聖女は白銀の足環に囚われた。なんの弁明もなく、彼女は粛々とそれを受け入れた。今は高い塔の上に幽閉されていた。
ある日彼女の白銀の足環が糸のようにほつれた。足環の外れた足をさすると、彼女は一羽の白い鳥に姿を変えて飛び立った。行方は知れない。
彼女を魔女と呼ぶ者も、本物の聖女だったと言う者もいる。本当のことはわからないままだ。
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