【200字小説短編集】小さく灯る

くれは

お題【塩漬けの宇宙船】、【拾った】、【擦る】

山で拾った。きゅうりに見えた。だから食べようと思った。表面を塩で揉んで擦って、それから塩漬けにした。台所でしばらく放置していたら、小さい小さい人たちがやってきた。自分が拾ったのはきゅうりでなくて宇宙船だった。塩漬けのきゅうりじゃなくて宇宙船は小さい人を乗せて飛んでいった。夕飯のおかずが一品減ってしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る