夜の白鳥
角野一樹
自分が見たもの
これから、少年自然の家で宿泊をしたときにあったことの話をしようと思う。
あるイベントで、とある少年自然の家の2階に泊まることになった。
その部屋は、ドアを入って左右に2段ベッドが3つずつ、奥に並んでいる縦長の部屋だった。その間には畳があって、奥の壁には窓がついていた。
俺は、その部屋のドアから向かって左側、一番奥下段のベッドで寝ることになった。
しかし、その部屋は出ることで悪名高い部屋だったが、特に気にすることなく日中の活動を終えた。
消灯時間もとうに過ぎているというのに俺はなかなか寝付くことができなかった。
そんな俺は、何を思ったのかふとドアのほうを見た。
そうしたら、いた。
ドアの右側に白い人影が立っていた。
ビビり散らかした俺は、布団にもぐり込んだのでその後は知らない。そのあと少し経ってから、怖いもの見たさでもう一度見たらいなくなっていたのを確認したくらいだ。ただ物音ひとつ聞こえなかったような気がするが。
その時は見回りにきたスタッフだったのだろうと思って心を落ち着けて眠りについた。
しかし、不可解ななことはこれだけではなかったのである……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます