2.あの日②

「どうしたの⁉ こんな時間に外に出て!」

 驚く母に 「空を飛んだ」と


「飛びたいと 願っていたのに 飛べなくて

 とっても とっても しんどかったの」


 「とりあえず病院行くよ」と怒鳴られて

 深夜二時の闇 車は進んだ


 時間外受付に来て即診察

 そしてすぐに入院となる


 痛かった 消えたかった つらかった

 でもそれ以上に 生きたかったよ


 少しずつ 管を流れる点滴が

 これは夢ではないと知らせる


 


 

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