また空を仰ぐ【短歌メモ】

蕪木麦

この空を飛べたら。

1.あの日①

 ごめんなさい こんなことしか出来なくて

 乾いた瓦に 足を踏み出す


 曇天に 鳴る雷鳴に後ろ背を

 さよなら世界 また会う日まで

 

 ありがとうよりも ごめんが渦巻いて

 どんどん落ちてく 私の体


 死ぬときは どんな感じになるのかな

 視界が真っ暗 プツンと切れたり?


 飛んだのに 何故か瞼は開いていて

 ただただ背中が 重く痛むのみ


 

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